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2018.3.28

自己効力感とリハビリ

空き時間に論文を読んでいたら自己効力感に関するものに巡り合いました。
皆さんにとってあまり馴染みのない言葉かも知れません。

これはカナダの心理学者Banduraが提唱したもので「自己に対する信頼感や有能感」のことを言います。
わかりやすく言えば「これやったら私にも出来そう!」みたいな感覚でしょうか。

リハビリにおいてもこの自己効力感が非常に重要だと考えます。
自己効力感が高いと「私になら出来る!リハビリ頑張ろう!!」
逆に低いと「どうせ無理に決まってる。リハビリやりたくない。」となってしまいます。

ではどうすれば高い自己効力感が得られるのでしょうか。
Banduraは自己効力感を高める方法として以下の4つを挙げています。
1)成功体験
2)代理体験
3)言語的説得
4)生理的状態

「成功体験」は読んで字の如し。何かを成し遂げた実体験のこと。
この中で最も強い効果が期待できると言われています。
ただ、簡単に成功するのでは意味がなく忍耐強い努力によって障害を乗り越える経験が必要とされています。
「代理体験」は同じような能力の人間が努力して成功した経験を観察すること。
「言語的説得」は他の誰かに出来ると励まされること。
「生理的状態」は心身の状態が良好であること。

どれも何となくイメージ出来ますね。

すからべ鍼灸マッサージ治療院としてお手伝い出来ることはと言えば以下のようなイメージでしょうか。
まずはマッサージで硬くなった筋肉や関節を弛めて痛みや痺れなどの不快な症状を取り除き、心も身体もリラックスして頂きます(生理的状態)。
その後は患者様個々の身体レベルに合わせた出来そうで出来ない、出来無さそうで出来る絶妙の難易度のリハビリメニューを提案してリハビリを頑張って頂きます。時に「○○さん、いいよ!出来てるよ!」と励ましたり(言語的説得)、「○○さんと同じ病気の人がこんな風にやったら、こんなことが出来るようになったよ」とお知らせしたり(代理体験)しながら。そしてそうした努力の積み重ねた先にあなたの笑顔が待っている(成功体験)。

まあこんなに絵に描いたように上手く行くことばかりではありませんが、やはり上手く行っている人は自己効力感が高く、前向きな方が多いという印象です。すからべ鍼灸マッサージ治療院にあなたの「できる!」を引き出すお手伝いをさせて頂けるのでしたら非常に嬉しく思います。マッサージの無料体験も実施しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。